アメリカの
債権回収会社「エムアールアイインターナショナル」の
元社長ら
3人が、
架空の
投資話で
多くの
日本の
客から
多額の
資金を
だまし取ったとして
起訴された
巨額詐欺事件で、アメリカの
裁判所は
元社長に対して
懲役50
年を
言い渡しました。
アメリカ・ラスベガスに
本社があった「エムアールアイインターナショナル」が
日本の
客から
架空の
投資話で
多額の
資金を
だまし取ったとされる
事件では、
元社長のエドウィン・フジナガ
被告(72)ら
3人が
詐欺などの
罪で
起訴されています。
「エムアールアイインターナショナル」はアメリカ国内の診療報酬を医療機関に代わって回収するとする金融商品を販売し、2013年に発覚するまでに日本人8700人から額面総額で1365億円の資金を集めたとされています。
フジナガ被告は去年11月、ネバダ州の裁判所で陪審から有罪の評決を受けていて、裁判所は23日「自分は知らなかったなどという言い訳は被害者にとって心外なことだ」と厳しく指摘した上で懲役50年を言い渡しました。
フジナガ被告とともに起訴された元幹部の2人は日本国内で身柄を拘束されたあと、先月アメリカ側に引き渡され審理が始まっています。
被害者の弁護団「量刑は評価できる」
事件被害者の弁護団は、裁判のあと声明を発表し「50年という懲役刑は日本の刑事司法ではおよそ実現不可能な長さで、フジナガ被告の寿命を考えると存命のまま出所することは不可能な刑期を言い渡したものだ。被害者の多くが現在に至るまで被害回復を受けられずに、将来の生活の不安を抱えて苦しんでいる現状を考慮した量刑と評価できる」と述べました。