台風の
進路予報について、
気象庁は
新しいスーパー
コンピューターの
導入や
計算プログラムの
改善により
精度が
向上したとして、
次の
台風から
予報円の
半径を
従来より
およそ20%
小さくして
発表することになりました。
台風の
進路予報について、
気象庁は
中心が70%の
確率で
入ると
予想される
範囲を「
予報円」として
最長で
5日先まで
発表しています。
気象庁によりますと、新しいスーパーコンピューターの導入に伴う計算能力の向上や計算プログラムの改善により、進路予報の精度が上がったことで「予報円」の半径を従来と比べ、平均でおよそ20%小さくすることが可能になったということです。
去年9月、近畿地方を中心に大きな被害をもたらした台風21号を例に比較すると、予報円の半径は24時間後で110キロから60キロに、48時間後で200キロから110キロに、5日先で650キロから520キロに縮小できるということです。
風速25メートル以上の暴風に警戒が必要な範囲についても絞り込んで発表できるということで、気象庁は次の台風から新たな手法に基づく発表を始めることにしています。
気象庁は「効果的な防災対応につながることを期待したいが、中心が予報円に入る確率はこれまでどおり70%なので、油断せず最新情報に注意してもらいたい」と話していました。