老後の
資産形成で「
およそ2000
万円必要に
なる」
などとした
金融庁の
審議会がまとめた
報告書について、
菅官房長官は
政府与党協議会で「
誤解を
与えた」として、
国民の
不安を
払拭(ふっしょく)するため
丁寧に
説明して
いく考えを
示しました。
国会内で
開かれた
政府与党協議会には、
政府側から
菅官房長官らが、
与党側から
自民・
公明両党の
幹事長らが
出席しました。
この中で、菅官房長官は、金融庁の審議会がまとめた報告書について「誤解を与えており、政府としては受け取らない。国民の不安をあおることがないよう、丁寧に説明していきたい」と述べました。
これに対し、公明党の斉藤幹事長は「なぜ報告書を受け取らないことにしたのか説明を尽くしてもらいたい」と述べ、報告書を受け取らないとした麻生副総理兼金融担当大臣の対応について国民に説明を尽くすよう求めました。
このあと、自民党の萩生田幹事長代行は記者会見で「2000万円という数字がひとり歩きしてしまった。不安を払拭するため、いろんなパターンをきちんと国が説明し、こういう方法もあると丁寧に提案していくべきではないか」と述べました。
立民 蓮舫氏「不信任決議案出さない選択肢ない」
立憲民主党の蓮舫参議院幹事長は記者団に対し、金融庁の審議会がまとめた報告書を受け取らないとした麻生副総理兼金融担当大臣の対応について、「前代未聞だ」と批判しました。
そのうえで、蓮舫氏は「麻生大臣に対する不信任決議案を出さないという選択肢はない。公文書改ざん問題の責任も取っておらず、みずからが諮問した報告書を受け取らないという過去に例がないこともやっており、国民も納得できないところが多い」と述べました。
また、安倍内閣に対する不信任決議案の提出をめぐって、枝野代表が16日、「参議院で問責決議案を出すのが筋ではないか」と述べたことについて、蓮舫氏は「時々の状況で、衆参のどちらの院で提出したほうが適切なのか、これから詰めていきたい」と述べました。
自民 萩生田幹事長代行「粛々と否決したい」
野党側が麻生大臣に対する不信任決議案の提出を検討していることについて自民党の萩生田幹事長代行は、記者会見で、「野党の権能でやることなので、いいとか悪いではない。もし提出されれば、粛々と否決したい」と述べました。
また、安倍総理大臣に対する問責決議案について「これも野党の権能でやることなので提出を否定するつもりはないが通常では内閣不信任決議案だ。今回だけ問責決議案というのはどうしてなのかと思う」と述べました。