現地の警察によりますと、警察官が通報を受けて駆けつけたところ、ホテルの部屋にいたスキャッグス投手は反応がなく、その場で死亡が確認されたということです。
現地の警察は事件性はないとしていて、死亡した詳しい状況を調べています。
これを受けて、1日に予定されていたエンジェルスの試合は中止になりました。
死亡したスキャッグス投手は左投げの27歳、開幕から先発ローテーション入りする主力選手で、今シーズンは、ここまで7勝7敗、防御率4.29の成績でした。
最近では2日前の先月29日にアスレティックス戦で先発し、5回途中まで投げて2失点で負け投手になっていました。
30日の試合後にテキサス州に移動する際には、チーム全員がカウボーイ風のファッションを着こなして楽しむなか、スキャッグス投手も報道陣に向かってポーズを決めるなど元気な姿を見せていました。
大谷選手とは私生活でも仲がよく、オールスターゲームのファン投票では、同僚への投票を一緒に呼びかける動画が公開されるなど日本のファンにも知られた選手でした。
対戦予定のレンジャーズ 悲しみで震えている選手も
エンジェルスのスキャッグス投手が死亡したことについて、中止が決まった試合の主催者となるレンジャーズが記者会見を開きました。
この中で、レンジャーズのジョン・ダニエルズジェネラルマネージャーは、試合を中止したいきさつについて「大リーグ機構から連絡を受けて何が起きたかを知った。その際にたまたま監督が隣にいて、少しことばを交わしてお互いにうなずいて了解した。大リーグ機構に中止の決断を連絡し、エンジェルス側が必要としていることを優先する考えを伝えた」と話しました。
またレンジャーズのクリス・ウッドウォード監督は、選手たちにスキャッグス投手の死去を知らせた時の状況について「彼のことを知っている選手や一緒にプレーしたことがある選手もいて、感情を抑えられない状態だった。悲しみで震えている選手もいた。通常では起きない事態だけに選手たちは動揺していた」と話し、相手チームの選手も平常心で試合に臨める状況ではなかったことを明らかにしました。