台風19号による大雨で長野県内を流れる千曲川が決壊し、多くの場所でも氾濫。長野市や千曲市など広範囲で大規模な浸水被害が発生しました。
定点カメラ 5分おきに川の画像を撮影
河川事務所の定点カメラは5分おきに1枚ずつ川の画像を撮影し、穂保を含む地域を示す「長沼」と表示しています。
12日午後7時から水位上昇
撮影された画像によりますと、12日午後7時すぎから画面左側の川の水位が上がり始めカメラが設置されている堤防の方向、右側に水が迫ってきています。
13日午前2時15分 画像傾く 堤防崩れ始めたか
日付が変わった13日午前1時ごろには堤防を越えて水があふれていきました。
そして、およそ1時間後の午前2時15分の画像は傾いています。堤防が崩れ始めてカメラが傾いたとみられ、これを最後に画像は途絶えました。
千曲川河川事務所は画像のデータなどをもとに当時の状況などを調査することにしています。
4キロ上流 川の横の公園 1時間で飲み込まれる
また、およそ4キロ上流にある長野市屋島にも河川事務所の定点カメラが設置されています。
こちらでは、13日午後9時前から川の横にある公園に水が流れ込み1時間ほどで川に飲み込まれていく様子が確認できます。
ドローンで堤防決壊現場を撮影
NHKのドローンが、14日午前6時20分ころに長野市穂保地区で撮影した映像です。
千曲川の堤防が数十メートルにわたって削れて、大量の水が住宅街に流れ込み、濁った水が一面にたまっている様子が確認できます。
堤防ではクレーンが復旧作業を進めている様子も確認できます。
住民「ひざくらいまで水の中を避難」「畳がぷかぷかと浮いた」
千曲市で自宅の被害を受けた、1人暮らしの両角睦代さん(82)は、12日午後6時ごろ、ひざくらいまで水が来ている中、市役所横の体育館までつえをつきながら歩いて避難したということです。両角さんは「足が悪くて2階に上るのも大変なので、今しか逃げられないと必死に避難所まで歩きました。一晩は全く眠れず、命だけは助かりましたが、自分で建てた家も、お気に入りの庭も全部ダメになってしまい、落ち込んでいます」と話していました。
また妻と2人暮らしの小池勉さん(76)は、12日午後10時ごろに避難しようとしたときには、ひざ上くらいまで水が来てしまい、2階で一夜を過ごしましたが、怖くて眠れなかったということです。男性は「家の中はめちゃくちゃで、畳がぷかぷかと浮いて、茶だんすが横倒しになっていました。車も完全に水没してしまい、7年乗った愛車だったので残念です。災害ごみを決められたところに運ぶにも車がありませんし、高齢夫婦なので片づけも大変で、困っています」と話していました。