煙突が倒れたのは、東京・足立区千住旭町にある銭湯です。
銭湯や近所の人によりますと、台風19号で風や雨が強まった12日午後9時ごろ、この銭湯の高さ23メートルある煙突が折れ、近くの住宅の3階のベランダなどにぶつかったということです。
警察によりますと、けが人はなく、強風で折れたとみているということです。
壊れた住宅のベランダから住民が翌日13日に撮影した写真では、真ん中付近で折れた煙突は、骨組みがむき出しになって割れていて、手前の家の屋根に食い込むように倒れていました。
周辺には今も煙突の破片が散らばっていました。この壊れた住宅に住む55歳の女性は、当時、住宅の2階に夫と子ども、それに孫の5人でいたところ、突然、煙突が倒れてきたということです。
女性は「隕石(いんせき)が落ちてきたような音がして、家がつぶれるのではと思い、隣の家に避難させてもらいました。たまたま3階にいなくてよかったです。煙突が倒れるとは思わず、怖かったです」と話していました。
また、銭湯の83歳の男性は、「銭湯を経営して80年ほどたつと思うが、煙突が倒れるなんて信じられませんでした。けが人がいなかったのが不幸中の幸いでした」と話していました。