日本のベンチャー
企業などが
開発した
小型の
月面探査車がアメリカのスミソニアン
博物館に
寄贈され、
新たに
設けられる
宇宙開発の
今と
未来を
紹介する
展示コーナーで
公開されることになりました。
アメリカの
首都、ワシントンのスミソニアン
博物館に
寄贈されたのは、
日本の
宇宙開発のベンチャー
企業などが
開発した
月面探査車「SORATO」です。
SORATOは、全長およそ60センチ、重さ4キロと小型ながら四輪駆動で走り、360度の視野を持つカメラで捉えた映像を地球に送ることができる性能を備えています。
SORATOは、アメリカの財団が主催する月面探査レースで、日本チームによってインドのロケットで打ち上げられる計画でしたが、去年、期限内の月面到達を断念し、レースそのものも勝者がないまま終了しました。
博物館の担当者は、「民間のレースによって多くの起業家の宇宙開発への意欲が刺激されたことを示す重要な収蔵物だ」と評価し、6年後に新たに設けられる宇宙開発の今と未来を紹介する展示コーナーで公開されるということです。
スミソニアン航空宇宙博物館は、宇宙をテーマとした世界でも有数の博物館で、日本が開発した宇宙探査機がコレクションに加わるのは今回が初めてだということです。
SORATOの開発に参加した宇宙開発ベンチャー企業「iSpace」は現在、新たな探査車を開発中で、2023年の月面到達を目指しています。