おととし、
大阪 和泉市の
産婦人科医院で31
歳の
女性が「
無痛分べん」で
出産したあと
亡くなったことをめぐり、
業務上過失致死の
疑いで
書類送検され、
不起訴となった
院長について、
検察審査会が
不起訴は
不当だとする
議決をしました。
これにより
検察は
再び捜査を
行ったうえで
改めて起訴するか
どうか
判断することになりました。
おととし1月、
大阪 和泉市の
産婦人科医院「
老木レディスクリニック」で
長村千惠さん(
当時31)が「
無痛分べん」で
出産中に
意識不明の
状態になり、
女の
赤ちゃんは
生まれましたが、
長村さんは10
日後に
低酸素脳症で
死亡しました。
警察は、院長の61歳の男性医師を人工呼吸などの十分な対応を取らなかったとして業務上過失致死の疑いで書類送検しましたが、検察はことし4月に不起訴としたため、遺族が検察審査会に審査を申し立てていました。
これに対し、大阪第四検察審査会は28日までに、不起訴は納得できないとする「不起訴不当」の議決をしました。
その理由について「患者がみずからの命を託した医師への信頼を根底から覆すものというべき過失がある」としています。
不起訴不当の議決は強制的な起訴にはつながりませんが、検察は再び捜査を行ったうえで、起訴するかどうか改めて判断することになりました。