ことし
6月の
日ロ
首脳会談での
合意に
基づき、
北方領土での
共同経済活動を
進めるため、
初めて行われていた
試験的な
観光ツアーの
参加者が
2日、
北海道根室市に
戻りました。
ツアーには、日本の観光客や政府関係者など44人が参加し、先月29日に根室市の港を出発していました。
一行は、国後島を訪れたあと、択捉島を観光し、3日に根室市に戻る予定でしたが、波が高いなど悪天候の影響で、択捉島での滞在が大幅に短縮され、予定より1日早く根室市に戻りました。
東京都から参加した66歳女性は「自然がすばらしく楽しい時間を過ごせましたが、日程の短縮は本当に残念です。訪問の時期を考え直す必要があると思います」と話していました。
ツアーを実施した観光庁の加藤進審議官は「島へのアクセスと実施の時期については改めて考える必要があるが、参加客の満足度は高いので次につなげていきたい」と話していました。
日本政府は、今回のツアーを通じて課題を洗い出し、今後の本格的な共同経済活動の実施に向けて日ロ間で議論することにしています。