このうち、アメリカ・ハワイ州にあるハワイ沖縄連合会は、インターネット上に専用のサイトを開設し、首里城の再建に向けて募金を募っています。
2週間前に首里城を訪れたばかりだったというハワイ沖縄連合会のジョン・イトムラ専務理事は1日、NHKのインタビューで、「火災のことを知り、大変な衝撃を受けました。首里城は観光スポットというだけでなく琉球王国の歴史や、沖縄戦後、見事に立ち直った沖縄の力を象徴するものだからです」と話していました。
そのうえで、「この募金が財政的な支援という意味だけでなく、“チムグクル”による支援でもあるというメッセージになってほしい」と話していました。
ハワイ沖縄連合会の専用サイトでは、1日の段階で4000ドル余り、日本円で43万円余りの募金が集まっているということです。
このほか、ブラジルの沖縄県人会も募金を募る活動を近く始める予定で、首里城の再建を支援しようという動きが海外の県人会で広がりつつあります。
沖縄ゆかりの有名人や団体もコメント
沖縄県ゆかりの有名人や団体などが、ツイッターやインスタグラムなどで驚きや悲しみのコメントを投稿しています。
沖縄出身の人気バンド「HY」は、「首里城、本当に残念あぁ~。でもみんなで一つになれば必ず戻せる。必ずウチナーンチュパワーや心を寄せてくれる皆様のパワーで」と書いています。
同じく人気バンド「MONGOL800」のボーカル、上江洌清作さんは「歴史的な資料、文化財説明できない喪失感が漂っています」とつづっています。
また、沖縄県出身の俳優、比嘉愛未さんは「沖縄のシンボルの首里城がとても残念で仕方ありません」と書いているほか、タレントのりゅうちぇるさんは「どうして?僕たちの宝物、誇りでありシンボルのような存在が、どうしてこうなってしまったの?ショックが大きすぎるよ」と投稿しています。
このほか、プロバスケットBリーグの琉球ゴールデンキングスやサッカーJ2のFC琉球などの団体も、悲しみのコメントやチームとして何かをしていきたいというコメントを発信しています。