政府は、
来年度予算案の
防衛費について、
歳出の
総額を5
兆3400
億円程度で
最終調整しており、9
年連続で
増加し、
過去最大と
なる見通しです。
防衛省は、
来年度予算案の
概算要求で
過去最大の5
兆4898
億円を
計上し、
今月下旬の
予算案の
決定に
向けて
財務省と
調整を
進めてきました。
その結果、
▽配備を断念した新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」に替わる新型イージス艦2隻の建造に向けた調査費や、
▽航空自衛隊のF2戦闘機の後継となる次期戦闘機の開発関連の経費などが認められました。
また、
▽防衛省が「優先的に防衛能力を強化する」と位置づける宇宙関連の費用として、令和8年度をめどに打ち上げる予定の人工衛星の設計費なども計上されることになりました。
一方、概算要求に213億円を計上していた、F15戦闘機に長距離巡航ミサイルなどを搭載できるようにする改修費は、当初の見積もりから費用が膨らんで総額が見通せないことから、計上が見送られることになりました。
このため、来年度予算案の防衛費は、歳出の総額で、今年度よりおよそ300億円多い、5兆3400億円程度となり、9年連続で増加し、過去最大となる見通しです。