また、東部戦区は8日の発表で「『台湾独立』勢力と外部勢力が結託した挑発への重大な警告だ」としていて、台湾の蔡英文総統とアメリカのマッカーシー下院議長の会談への対抗措置とみられます。
中国は去年8月、マッカーシー議長の前任のペロシ氏が在任中に台湾を訪問したことに反発し、台湾周辺で大規模な軍事演習を行っていて、今後、中国軍が具体的にどのような規模や範囲で演習などを行うかが焦点です。
また「中国がこともあろうに蔡総統のアメリカ立ち寄りを口実として軍事演習を行うことは、地域の平和と安定と安全を著しく損なうものだ」と非難しました。
中国には7日までフランスのマクロン大統領が訪れ、習近平国家主席と会談などを行っていましたので、批判されるのを避けるため、中国軍の発表が8日になった可能性もあります。 台湾東部の太平洋にはすでに中国海軍の空母「山東」などが航行しているのが確認されていました。 これが今回の軍事演習と関連があるのか今のところ分かりませんが、空母の動向は軍事演習の準備ともみられていました。 軍事演習は10日までとしていますが、具体的にどのような規模や範囲で行われるかが焦点です。
台湾国防部「地域の平和と安定と安全損なう」中国を非難
Q.中国軍の発表 どう見る?【中国総局 藤田記者解説】