埼玉県内の
道路に
設置された
移動型の
取締り
装置で
スピード違反を
検知され、
警察の
出頭要請を
繰り返し
拒んでいた
男が、
道路交通法違反の
疑いで
警察に
逮捕されました。
調べに対し
男は、「
警察に
上申書を
出せば
違反から
逃れられるというネット
上の
情報を
信じてしまった」と
供述しているということです。
逮捕されたのは
埼玉県上尾市の
会社員、
小松弘幸容疑者(34)です。
警察によりますと、
小松容疑者はことし
4月、
埼玉県蓮田市の
県道で、
制限速度を38
キロ上回る78キロで
走行したとして、
道路交通法違反の
疑いが
持たれています。
小松容疑者は、警察から繰り返し出頭要請を受けていましたが、「車を第三者に貸していた。警察の要請には応じない」などと書かれた書面を送り、出頭を拒んだため、逮捕されたということです。
警察の調べに対し小松容疑者は、「ネット上に出回っている、警察に上申書を提出すれば違反から逃れられるという情報を信じてしまった」などと供述しているということです。
警察は、「上申書を出しても違反から逃れることはできない。出頭要請には速やかに応じてほしい」としています。
10年以上前から誤情報
インターネット上のブログや掲示板では、「交通違反から逃れる方法」などとうたって、少なくとも10年以上前から誤った情報が掲載され、この中で「上申書」の書き方が紹介されています。
こうした書き込みでは、取締り装置でスピード違反を検知された場合、「車両は第三者に貸していてその名前は明かせない」「警察に協力する義務はないので捜査への協力は一切断る」などと書いた上申書を警察に郵送すれば、違反した人物だということが特定されないという誤った情報が紹介されています。さらに、「警察から出頭を求められてもすべて任意なので拒否しても逮捕されない」などと書き込まれています。
このような間違った内容の書き込みは10年以上前からインターネット上で広まっていたとみられ、現在もSNSなどを通じて拡散しています。