日本と
韓国との
間で
政治的な
対立が
深まる中、
今月予定されていた
陸上自衛隊と
韓国陸軍の
幹部候補生どうしの
交流が
韓国側の
申し出で
取りやめになったことが
防衛省への
取材でわかりました。
今回、
韓国が
日韓の
軍事情報包括保護協定=「GSOMIA」の
破棄を
決めたことで、
自衛隊の
中では、
現場レベルでの
交流を
控える動きがさらに
広がることを
懸念する
声が
出ています。
陸上自衛隊の
幹部候補生学校と、
韓国陸軍の
士官学校の
間では、
信頼関係の
醸成を
図るため、
年に
1回数十人から
数百人規模の
幹部候補生が
互いの
国を
訪問する
交流事業を
行っていて、ことしは
今月末に
韓国側が
日本を
訪れる予定で
調整が
進められていました。
しかし防衛省によりますと、これまでに韓国側からことしの派遣は中止すると申し出があり、正式に取りやめになったということです。
韓国側から理由に関して詳しい説明はないということですが、防衛省関係者は、背景には日韓の政治的な対立があると見ています。
自衛隊と韓国軍の間では、日韓関係が悪化する中でも互いの理解や信頼関係を維持するため、留学生や研究者どうしの交流などを続けてきましたが、今回韓国が軍事情報包括保護協定の破棄を決めたことで、自衛隊の中では現場レベルでの交流を控える動きがさらに広がることを懸念する声が出ています。