このうち武雄市の災害ボランティアセンターでは、午前9時の受け付け開始に合わせて県内外から若者など多くの人たちが列を作り、受け付けを終えると10人ほどのグループで被災した地域に向かいました。
地区の半数近くの住宅が水につかった鳴瀬地区にある野中一博さん(70)の住宅ではボランティアの人たちが水につかった畳や家具を家の外に運び出すなど片づけを手伝っていました。
ボランティアに参加した佐賀市の40代の公務員の男性は「少しでも助けになるように手伝いたいと思って来ました。熱中症にならないようこまめに水分をとりながら作業を進めたいです」と話していました。
野中さんは「皆さんいそがしいと思いますが、大変感謝しています」と話していました。
感染症や熱中症に注意
佐賀県の浸水被害が出た地域では住宅などの片づけが始まっていますが、佐賀県は水害などの災害のあとには感染症の発生のリスクなどが高くなるとして、十分に対策を取ったうえで作業を行うよう呼びかけています。
記録的な大雨で佐賀県の武雄市や大町町では広い範囲で浸水被害が起きました。
被害が出た地域では住宅などの片づけが始まっていますが、佐賀県は水害などの災害のあとには細菌やカビが繁殖しやすくなって感染症にかかるリスクや作業に伴って熱中症になるリスクが高くなるとして、十分に注意するよう呼びかけています。
住宅などの片づけを行う際は、傷口などからの感染を防ぐために長袖など肌の見えない服装で、丈夫な手袋や底の厚い靴を着用するほか、土ぼこりなどから目や口を保護するゴーグルやマスクを着用するよう呼びかけています。
また、泥水で汚染された屋内を清掃する場合は十分に水洗いを行い乾燥させたあと、消毒薬を使って消毒するよう呼びかけています。
一方、熱中症の対策としては住宅の片づけなどは、できるだけ複数でお互いの体調を確認し、休憩を取りながら行い、こまめに水分や塩分を補給するよう呼びかけています。