先月、
茨城県八千代町の
住宅で70
代の
夫婦が
殺傷された
事件で、
逮捕されたベトナム
国籍の
農業実習生が、
凶器とみられる
包丁を
事件前日に
購入したことを
認める供述をしていることが
捜査関係者への
取材で
分かりました。
一方、
妻に対する
殺人未遂の
容疑については「やっていない」
などと
否認しているということです。
先月24
日の
未明、
八千代町平塚の
住宅で、
大里功さん(76)が
刃物で
胸などを
刺されて
死亡し、73
歳の
妻も
腹などを
刺されて
大けがをした
事件で、
警察は
現場近くに
住むベトナム
国籍の
農業実習生、グエン・ディン・ハイ
容疑者(21)を
妻に対する
殺人未遂の
疑いで
逮捕し、
3日、
検察庁に
送りました。
これまでの調べで、グエン容疑者は事件前日の夕方、八千代町内のホームセンターで現場で見つかった凶器とみられる包丁と同じ型の包丁を購入した疑いがありますが、その後の調べに対し、この店で包丁を購入したことを認める供述をしていることが捜査関係者への取材で分かりました。
一方、妻に対する殺人未遂の容疑については「やっていない」などと否認しているということです。
グエン容疑者は農業実習生として、ふだん大里さん夫婦の家の近くの畑で農作業をしていたということで、警察は夫婦と接点が無かったかや、事件の動機についてさらに調べています。
茨城県西部では実習生の受け入れ増加
厚生労働省によりますと、去年10月末の時点で、全国の外国人労働者は146万人余りで、このうち2割に当たる30万8000人が技能実習生だということです。
茨城労働局によりますと、農業が盛んな茨城県では農業分野の技能実習生が全体の47%を占めて最も多く、去年10月末時点での受け入れ人数は、およそ6200人に上っているということです。
中でも八千代町を含む茨城県西部は、白菜やレタス、長ネギなど葉物野菜の栽培が盛んで、慢性的な人手不足を背景に技能実習生の受け入れが増えているということです。