アメリカの
トランプ大統領が
不法移民対策として
公約に
掲げる国境沿いの
壁の
建設について、
国防総省は
日本円にして3800
億円余りの
国防予算を
転用して
建設費に
充てることを
決めました。
壁の
建設に
反対する
野党 民主党との
対立はさらに
激しさを
増すものとみられます。
アメリカ国防総省は3日、メキシコとの国境沿いに壁を建設するため、36億ドル(3800億円余り)の国防予算を転用すると決めたことを明らかにしました。
今回の決定は、トランプ大統領がことし2月、議会の承認を経ずに既存の予算の一部を転用できるようにするために署名した「非常事態宣言」に基づくもので、国防総省によりますと、国内外の合わせて127の施設の建設費などの予算が転用されるということです。
これに対し、壁の建設に反対する野党 民主党の上院のトップ、シューマー院内総務は声明を発表し「すでに割り当てられた国防予算をみずからのエゴのために流用することは、国家に奉仕する軍に対するひどい侮辱だ」と厳しく批判しました。
トランプ大統領は再選を目指す来年の大統領選挙に向けて最大の公約である壁の建設を推し進める姿勢で、民主党との対立はさらに激しさを増すものとみられます。