JAXAによりますと、はやぶさ2は先月29日、小惑星「リュウグウ」の上空20キロの位置で、「リアクションホイール」という姿勢を制御する装置の試験を行ったところ、異常を検出したということです。
このため、はやぶさ2は機体の安全確保を最優先にするセーフホールドと呼ばれる状態に自動的に切り替わり、回転しながらおよそ160キロ上昇して停止しました。
詳しく調べたところ、それ以外の装置は正常で、JAXAは探査機を元の位置に戻す作業を進めながら原因を調べることにしています。
JAXAの吉川真ミッションマネージャは「設定が厳しいために起きたと考えていて、多少遅れるかもしれないが今後、予定していた運用は行う方向で検討したい」と話しています。