男性ホルモンの
値が
体質的に
高いこと
などを
理由に
女子選手として
陸上の
国際大会への
出場を
制限されている
南アフリカのキャスター・セメンヤ
選手が
地元の
女子サッカーの
クラブと
入団契約を
結びました。セメンヤ
選手はリオデジャネイロオリンピック
陸上女子800
メートルの
金メダリストで
男性ホルモンの
一種の「テストステロン」の
値が
高い体質です。
「テストステロン」の摂取は反ドーピング規定で禁止されていますが、国際陸連は体質で値が高い場合も女子選手として国際大会に出場するためには薬の服用などで一定の値まで下げることを規定で義務づけました。
これにより国際大会に出場できなくなったセメンヤ選手は規定は差別だと訴え、スイスの連邦最高裁判所に異議を申し立てましたがそれが退けられ、今月開幕する世界選手権への出場を断念する意向を示していました。
こうした中、南アフリカの女子サッカーで1部リーグのクラブが6日、セメンヤ選手と入団契約を結んだと発表しました。
チームによりますと、セメンヤ選手は子ども時代、毎日サッカーの練習に取り組んでいたということで、来シーズンの出場に向けてこれからチーム内で練習を積むということです。
セメンヤ選手は、チームのホームページで「この新しい旅を楽しみにしているし、チームにできるかぎり貢献したい」とコメントしていますが、陸上界で注目を集めてきたセメンヤ選手の突然のサッカー挑戦は各国のメディアで驚きを持って伝えられています。