上皇后さまは、
8日に
早期の
乳がんの
手術を
受けるのを
前に、
7日午前、
東京都内の
病院に
入院されました。
上皇后さまは、
7日午前10
時すぎ、
車で
皇居を
出て、
東京 文京区の
東京大学附属病院に
向かわれました。
そして、病院の入院棟の玄関に到着すると、出迎えた院長らとあいさつを交わし、報道陣に会釈をして、14階にある特別病室に入られました。
上皇后さまは、ことし7月の健康診断で、左の乳腺に腫りゅうが見つかり、その後の検査で比較的早期の乳がんと診断され、8日午前10時から、がんを摘出する手術を受けられます。
がんの進行度合いを示すステージは1で、明らかな転移はないと判断されているということで、県立静岡がんセンターと東大病院の専門の医師が協力して手術にあたるということです。
医師団は、全身麻酔のうえ、がんとその周辺だけを摘出する乳房温存手術を行う方針で、麻酔なども含め全体で4時間ほどで終わる予定だということです。
上皇后さまの入院は、平成9年に帯状ヘルペスによるとみられる激しい頭痛や発熱で治療を受けた時以来で、7日は手術に向けた検査や医療的な措置を受けられます。
8日は、上皇さまが、手術の前に病院を訪れ、手術室に入られる上皇后さまに寄り添うほか、手術後も再び病院を訪れて上皇后さまを見舞われるということです。
上皇后さまは、入院中、上皇さまが一人で過ごされることを案じているということで、手術やその後の経過が順調であれば、手術後数日で退院される見通しです。