Actualités japonaises: 韓国ムン大統領閣議で新法相任命や検察改革に言及せず

韓国かんこくムン大統領だいとうりょう閣議かくぎで新しん法相ほうしょう任命にんめいや検察けんさつ改革かいかくに言及げんきゅうせず

Sep 10, 2019 14:09 1

Furigana

韓国かんこくのムン・ジェイン（文ぶん在ざい寅とら）大統領だいとうりょうは10日にちの閣議かくぎで、初はじめて出席しゅっせきした側近そっきんのチョ・グク法相ほうしょうの任命にんめいや、意欲いよくを示しめしている検察けんさつの改革かいかくには言及げんきゅうしませんでした。その一方いっぽうで、日本にっぽん政府せいふによる輸出ゆしゅつ管理かんりの強化きょうかを踏ふまえて「日にち韓かん関係かんけいの次元じげんを飛び越とびこえ、韓国かんこく経済けいざい100年ねんの軸じくを打ち立うちたてる」と述のべ、日本にっぽんへの依存いぞん度どが高たかい半導体はんどうたいの原材料げんざいりょうなどの国産こくさん化かを進すすめる姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

韓国かんこくのムン・ジェイン大統領だいとうりょうは、10日にち午前ごぜん、閣議かくぎを開ひらき、みずからの側近そっきんで９きゅう日にち任命にんめいしたチョ・グク法相ほうしょうを含ふくむ新しん閣僚かくりょうらが初はじめて出席しゅっせきしました。

閣議かくぎの冒頭ぼうとう、ムン大統領だいとうりょうは、日本にっぽん政府せいふによる韓国かんこくへの輸出ゆしゅつ管理かんりの強化きょうかを踏ふまえて「素材そざい・部品ぶひんなどの産業さんぎょうの競争きょうそう力りょく強化きょうかは、経済けいざい強国きょうこくになるための国家こっか戦略せんりゃく課題かだいだ」と述のべました。

そのうえで「日にち韓かん関係かんけいの次元じげんを飛び越とびこえ、韓国かんこく経済けいざい100年ねんの軸じくを打ち立うちたてる」と述のべ、日本にっぽんへの依存いぞん度どが高たかい半導体はんどうたいの原材料げんざいりょうなどの国産こくさん化かを進すすめる姿勢しせいを改あらためて強調きょうちょうしました。

ただ、娘むすめの不正ふせい入学にゅうがくなど疑惑ぎわくが持ち上もちあがるなかで強行きょうこうしたチョ法相ほうしょうの任命にんめいや、意欲いよくを示しめしている検察けんさつの改革かいかくには言及げんきゅうしませんでした。

一方いっぽう、保守ほしゅ系けいの最大さいだい野党やとう「自由じゆう韓国かんこく党とう」のファン・ギョアン（黄き教きょう安やす）代表だいひょうは記者きしゃ会見かいけんし、ムン大統領だいとうりょうによるチョ法相ほうしょうの任命にんめいについて「独裁どくさいの道みちを行いくと宣言せんげんしたものだ」と批判ひはんしました。

そして、「チョ法相ほうしょうを罷免ひめんしムン政権せいけんの暴政ぼうせいを防ふせぐために立ち上たちあがって闘たたかい、勝かたねばならない」と述のべ、国民こくみんが結束けっそくしてムン政権せいけんに対抗たいこうするよう呼よびかけました。

保守ほしゅ系けい主要しゅよう紙し法相ほうしょうの任命にんめい強行きょうこう強つよく非難ひなん

韓国かんこくの保守ほしゅ系けいの主要しゅよう紙しは、10日にち朝あさの紙面しめんで、ムン・ジェイン大統領だいとうりょうが、娘むすめの名門めいもん大学だいがくへの不正ふせい入学にゅうがくなど、さまざまな疑惑ぎわくが持ち上もちあがるチョ・グク法相ほうしょうの任命にんめいを強行きょうこうしたことについて、強つよく非難ひなんしています。

このうち朝鮮ちょうせん日にち報ほうは、国民こくみんの多おおくが反対はんたいするなかで任命にんめいが強行きょうこうされたとして、１いち面めんに「独善どくぜんの政治せいじだ」と大おおきな見出みだしをかかげ、社説しゃせつでも「民意みんいと常識じょうしきの破壊はかいだ」と伝つたえています。

また、中央ちゅうおう日報にっぽうは社説しゃせつで、知人ちじんの娘むすめの名門めいもん大学だいがくへの不正ふせい入学にゅうがく事件じけんをきっかけにパク・クネ（朴ぼく槿恵めぐみ）前ぜん大統領だいとうりょうが弾劾だんがいに追い込おいこまれたことに言及げんきゅうしたうえで、同様どうように娘むすめの名門めいもん大学だいがくへの不正ふせい入学にゅうがくが疑うたがわれているチョ法相ほうしょうの就任しゅうにんを批判ひはんしました。

さらに、チョ法相ほうしょうの就任しゅうにんをきっかけに、無党派むとうは層そうを中心ちゅうしんにムン政権せいけんからの支持しじ離ばなれが広ひろがり、政権せいけんの政策せいさく実行じっこう力りょくが弱よわまるいわゆる「レームダック化か」に陥おちいる可能かのう性せいもあると指摘してきしています。

一方いっぽう、革新かくしん系けいのハンギョレ新聞しんぶんは、検察けんさつが一連いちれんの疑惑ぎわくをめぐり、チョ法相ほうしょうの就任しゅうにんを前まえに家族かぞくなどを捜査そうさしたことについて「政治せいじへの介入かいにゅうであり、国民こくみんの判断はんだんを制限せいげんしようとする傲慢ごうまんな行為こういだった」として、検察けんさつを批判ひはんしています。