イギリスの
EU=
ヨーロッパ連合からの
離脱まで
2週間余りです。
ヨーロッパ大陸からイギリスへの
玄関口となるフランス パリの
駅では
税関職員らが
業務への
影響を
懸念し、
抗議のため
離脱に
先んじて
出国に
伴う検査の
強化に
踏み切り、
現地では
混乱が
生じています。
イギリスは今月29日にEUからの離脱を控えていますが、離脱する際の条件などをめぐってイギリス議会の賛否は割れたままで、このまま離脱を迎えれば国内外の経済や市民生活が混乱に陥ると懸念されています。
こうした中、ヨーロッパ大陸からイギリスへの鉄道の玄関口となるフランス パリの駅では先週から離脱の業務への影響を懸念するフランスの税関の労働組合が抗議のため、離脱に先んじて出国に伴う検査の強化に踏み切っています。
駅を利用した人たちはツイッターに「1時間半並んでまだパスポート検査にたどりつかない」とか、「所持金が1万ユーロを超えていないか確認された」などと投稿していて、12日には列車の運行に最大で3時間半の遅れが出るなど混乱が生じています。
またフランス北部のカレーにあるドーバー海峡をくぐるトンネルに向かう道路でも税関の職員が検査を強化した結果、イギリスに向かうトラックが長い列を作ったほか、混乱は複数の国際空港でも報告されています。
抗議を行っている労働組合の男性は「イギリスのEU離脱が起きてしまえば、私たちの仕事環境も悪化するだけだと広く知ってもらうのが目的だ」と話していました。