일본어 뉴스: 助け求めた警察もあてにならず親がさらに暴力虐待体験語る

助たすけ求もとめた警察けいさつもあてにならず親おやがさらに暴力ぼうりょく虐待ぎゃくたい体験たいけん語かたる

Mar 21, 2019 04:03

Furigana

全国ぜんこくで児童じどう虐待ぎゃくたいが相次あいつぐ中なか、被害ひがいを防ふせぐための対策たいさくを考かんがえる講演こうえん会かいが開ひらかれ、幼おさないころから虐待ぎゃくたいを受うけていた女性じょせいがみずからの体験たいけんを語かたりました。東京とうきょう都内とないで20日にち開ひらかれた講演こうえん会かいには、親おやから虐待ぎゃくたいを受うけたり、親おやを亡なくしたりした経験けいけんを持もつ学生がくせいらが参加さんかしました。

兵庫ひょうご県けんで生うまれ育そだち、今いまは都内とないの専門せんもん学校がっこうに通かよっている太田おおた蘭らんさん（19）は、小学生しょうがくせいから、高校こうこう２に年生ねんせいのときに児童じどう養護ようご施設しせつに入所にゅうしょするまで、母親ははおやから暴力ぼうりょくをふるわれるなどの虐待ぎゃくたいを受うけ続つづけたということです。

太田おおたさんは「中学ちゅうがく２に年ねんのときにみずから警察けいさつに行いき、『家いえに帰かえれない。家いえに帰かえったら死しんでしまう』と訴うったえましたが、警察官けいさつかんには笑顔えがおで『お母おかあさんがそんなことするはずない。家族かぞくなんだから』などと言いわれた。その後そのご、警察官けいさつかんは母ははを呼よび、母ははは笑顔えがおで迎むかえに来きたが、家いえに帰かえると私わたしを殴なぐり、『生うんだことが間違まちがいだった』と言いった。最もっとも悲かなしい日ひになった」と述のべました。

そのうえで、そのとき、「大人おとなはあてにならない。助たすけを求もとめてはいけない、私わたしが悪わるい。暴力ぼうりょくもばり雑言ぞうごんもしかたないと思おもった」と述のべ、救すくいの手てがさしのべられず追い詰おいつめられていった経験けいけんを語かたりました。

その後そのご、学生がくせいたちが４よっつのグループに分わかれ、国くにや自治体じちたいなどに提言ていげんを行おこないました。

この中なかでは「虐待ぎゃくたいを受うけている子こどもは、それでも親おやが好すきなので、誰だれかに助たすけを求もとめるという発想はっそうになかなか至いたらない」ことや「子こどもが自分じぶんで警察けいさつなどに通報つうほうし、助たすけを求もとめるのはハードルが高たかく難むずかしい」ことなど、経験けいけんした人ひとにしかわからない実態じったいを挙あげ、教師きょうしや近所きんじょの人ひとなど「身近みぢかにいる大人おとなにもっと手助てだすけしてほしい」などと訴うったえていました。