投票は、20日までに繰り上げ投票が行われた離島など一部の地域を除き、全国およそ4万7000か所の投票所で午前7時から始まりました。
6年半におよぶ安倍政権の評価が問われた今回の選挙戦では、年金制度や10月の消費税率引き上げの是非、それに憲法改正などをめぐり論戦が交わされました。
そして、与党側が安定的な政権基盤を維持できるのか、それとも、野党側が反転攻勢に向け、勢力を拡大できるのかが焦点となります。
また、自民・公明両党と、日本維新の会など憲法改正に前向きな勢力が、非改選の議席を合わせ、改正の発議に必要な3分の2の議席を維持できるかどうかも焦点です。
選挙戦全体の勝敗のカギを握る定員が1人の「1人区」は32すべての選挙区で自民党の候補と野党の統一候補が対決する構図となり、1人区の勝敗も注目されます。
投票は午後8時までに締め切られ、即日開票されます。
総務大臣「貴重な1票を大切に行使するよう切望」
参議院選挙の投票日にあたって、石田総務大臣は「投票は、国民主権の下で最も重要な基本的な権利の1つである選挙権の行使です。有権者の皆さんには、参議院選挙の持つ重要な意義を十分認識し、主権者としての自覚をもって貴重な1票を大切に行使するよう切望しています」とする談話を発表しました。
各党が声明
参議院選挙の投票日にあたって、各党は、声明などを発表しました。
自民党は「急速に進む少子高齢化への対策や、全ての世代が安心できる社会保障の実現、憲法改正などさまざまな政治課題を克服するために、この選挙に勝利し政治を安定させ、子供たちの未来を創ることが、わが党の国家と国民に対する責任だ。選挙目当てのみで共闘する政党には、日本の未来を託すわけにはいかない」としています。
立憲民主党は「隠蔽と改ざん、忖度と開き直りの政治を安定させ、消費税増税や改憲論議がなされることを決して許してはならない。国民の暮らしに目を向けた、まっとうな政治を実現する力は国民のみなさんお一人お一人が今、その手に握っている」としています。
国民民主党は「今回、家計第一の経済政策と正直な政治を掲げて戦った。この選挙は、大企業優先から家計第一へ経済政策を転換する選挙で、改ざん、隠ぺいの政治から正直な政治へ転換する選挙だ。そして、新しい政治の扉を開ける選挙だ」としています。
公明党は「生活現場と直結した公明党が政権与党の一翼を担うことにより、政治の安定は一層強固になる。公明党が勝利し、その持ち味を連立政権の中で存分に発揮していくことが、日本の希望ある未来を開くことにつながる」としています。
共産党は「希望と安心の新しい日本をつくるのか、危険な暴走政治を続けさせるのか。日本の命運がかかった選挙としてたたかってきた。選挙戦を通じて、年金、消費税、憲法など、私たちが提起した問題が中心の争点となり、共産党への期待と激励の声が広がっている」としています。
日本維新の会は「国民は政府批判ばかりで対案を出さない野党ではなく、政権交代を担える力のある野党を求めている。日本維新の会は、大阪を行政改革によって立て直した実績が強みだ。消費税増税凍結、身を切る改革、教育の無償化を訴え、最大限の努力をした」としています。
社民党は「憲法を活かす政治によって、誰もが平和で、安心して共に生きられる、支えあう社会をめざし、選挙戦を走り抜いてきた。安倍改憲とたたかう護憲の社民党をなんとしても残し、平和憲法を変えさせない思いを社民党に託してほしい」としています。
開票速報番組のお知らせ
NHKでは、参議院選挙の開票速報を総合テレビとラジオ第1、FM放送で21日夜7時55分からお伝えします。
また、当選・当確や最新の開票状況は、インターネットの特設ページでもお伝えします。
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/sangiin/2019/
QRコードからもアクセスできます。データ放送でもお伝えします。