石田奈央美さんは20年以上にわたって「京都アニメーション」に勤務し、人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」や映画「聲の形」をはじめとするさまざまな作品で映像の色使いを考える「色彩」の担当をしていました。
「京都アニメーション」のスタジオが放火された事件で安否がわからなくなっている石田さんについて、22日、京都市伏見区の自宅で同居している両親がNHKの取材に応じました。
このうち78歳の母親は事件当日を振り返り、「現場のスタジオとは別の場所で働いていると思っていましたが、昼間に2、3回電話をしても出ず、夜になって会社から『現場のスタジオで働いていた』と聞かされました」と話しました。
そして、「日がたつにつれて娘との出来事を思い出し、本当に悲しい。犯人が憎いです」と繰り返しました。
また、83歳の父親は「これだけ多くの人が悲しんでくれて、京都アニメーションのことを尊敬してくれている。それがなによりです。もう何の望みもありません」と話していました。