海上保安庁によりますと、エンジンルームに1人が取り残されているという通報があったということで、自衛隊や海上保安部が消火活動を行うとともに確認を進めています。
海上自衛隊によりますと10日午前9時40分ごろ、福岡県宗像市の大島の北およそ2キロの沖合を航行していた掃海艇「うくしま」から火が出ました。
関係者によりますと、乗組員1人が煙を吸ってのどの痛みを訴えたため、宗像市の漁港まで搬送し、救急隊に引き継いだあと病院に搬送されたということです。
また、海上保安庁によりますと「うくしま」からは「エンジンルームで火災が発生し、エンジンルームに1人取り残されている」と通報があったということです。
海上自衛隊や海上保安部が消火にあたるとともに、取り残された人がいないか確認を進めています。
掃海艇は、海に敷設された機雷を取り除く任務などにあたる艦艇で「うくしま」には隊員およそ40人が乗っていたということです。
【ヘリ映像】煙突から灰色の煙
午後2時20分ごろ、NHKのヘリコプターが上空から撮影した映像では、海上で2隻が横づけした状態になっています。
このうち、右側が「うくしま」で、船の後部にある2本の煙突の片方から灰色の煙が上がっています。
「うくしま」には多くの自衛隊員が乗っていて状況を確認している様子がみられます。
掃海艇「うくしま」船体は木製
海上自衛隊によりますと、掃海艇「うくしま」は全長54メートル、幅9.4メートルで2003年に就役しました。
海に敷設された機雷を取り除く任務などにあたり、機雷が磁気に反応して爆発するのを防ぐため、船体は木製となっています。