ケニアで開催されていた初めてのアフリカ気候サミットは、世界的な炭素税の導入などを盛り込んだ「ナイロビ宣言」を採択して閉幕しました。
ケニアの首都ナイロビで3日間の日程で開かれたアフリカ気候サミットでは20カ国の首脳が集まり、干ばつなど悪化する災害にどう対応するかや、再生可能エネルギーを導入するための資金をどう調達するかなどが議論されました。
会議を締めくくり、6日に採択された「ナイロビ宣言」では、世界的な炭素税制度の導入などが提案されました。
炭素税を自国内で課している国は20か国ほどあるということですが、世界的な規模で温暖化ガス排出国に資金的な負担を求める炭素税の構想は、まだ検討段階です。
アフリカ各国はこうした提案を年末にドバイで開かれるCOP28=気候変動に関する国連の国際会議に持ち込み議論したい考えです。
国連などは4日、温暖化の影響が特にアフリカで急速に広がっていて、深刻な災害を引き起こしているというレポートを発表しています。