気象庁は、28日午後1時40分に「噴火警報」を発表して噴火警戒レベルを2から「入山規制」を示す3に引き上げ、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石と火砕流に警戒するよう呼びかけています。気象庁によりますと口永良部島では新岳火口付近の浅い場所が震源とみられる火山性地震が今月21日から増加していて、28日までの10日間の回数は150回を超えています。
気象庁は、火山活動が高まっていて地震の回数や頻度も噴火警戒レベルを引き上げる基準を超えたとして28日午後1時40分、噴火警戒レベルを2から3に引き上げました。
そのうえで新岳火口からおおむね2キロの範囲では、大きな噴石や火砕流に、向江浜地区から新岳の南西にかけての地域では火砕流に警戒するよう呼びかけています。
口永良部島は、平成27年5月に噴煙が火口から9000メートル以上まで上がる爆発的な噴火が発生して島の全域に避難指示が出され、130人余りの住民全員が島の外に避難しました。
その後も噴火は続きましたが去年8月を最後に噴火は観測されておらず、去年11月ごろからは火山性地震も減少傾向だったことから先月19日、噴火警戒レベルが3から2に引き下げられていました。