ことし1
月に
行われた
台湾の
総統選挙に、
最大野党国民党から
立候補して
敗れた
高雄市長に対するリコール=
解職請求が
成立し、
総統選挙後に
立て直しを
図る国民党にとってさらなる
打撃となっています。
中国に
融和的な
立場をとってきた
国民党の
韓国瑜
氏は、おととし
台湾南部高雄市の
市長選挙に
立候補し、
庶民に
寄り添った
発言などで
旋風を
巻き起こして
当選しました。
そして、ことし1月に行われた総統選挙には、国民党の公認候補として立候補しましたが、香港での抗議活動を受けて中国への反発が広がる中、現職の蔡英文総統に大差で敗れました。
韓氏はその後も高雄市長を続けていましたが、就任から短期間で総統選挙への立候補を決めて市長の職務を放棄したなどとして市民団体からリコール=解職請求が提出され、6日、その賛否を問う住民投票が行われました。
開票の結果、リコールに同意するが93万9090票、同意しないが2万5051票で、賛成票がリコール成立に必要な数を上回り、韓氏は罷免されることになりました。
国民党ではことし3月、中国寄りのイメージの払拭(ふっしょく)を訴える江啓臣氏が主席に就任して党の立て直しを図っていますが、新型コロナウイルスへの対策で成果を上げる蔡政権に対して支持率は低迷したままで、今回のリコール成立は国民党にとってさらなる打撃となっています。