香港では12
日、
中国による「
国家安全法制」の
導入が
迫る中、
中国政府や
香港政府に
反発する
市民が
各地で
抗議活動を
行い、
これまでに30
人以上が
警察に
逮捕されました。
香港では12
日、
中国政府が
導入を
決めた
香港での
反政府的な
動きを
取り締まる「
国家安全法制」に
反対しようと
各地で
抗議活動が
行われ、
夕方から
中心部の
商業施設や
郊外の
住宅街周辺に
市民数百人が
集まり、「
香港の
独立を」とか、「
悪法を
撤回せよ」
などと
声を
上げました。
12日は、去年から続く一連の抗議活動で、議会にあたる立法会を包囲した市民に対し、警察が多数の催涙弾を発射して激しく衝突した日から1年にあたり、香港島の繁華街では、この1年の抗議活動を振り返る写真を手に警察に抗議する人の姿も見られました。
各地の抗議活動は夜遅くまで続き、警察によりますと、違法な集会に参加した疑いなどで、これまでに35人を逮捕したということです。
「国家安全法制」をめぐっては、今月18日から開かれる中国の全人代=全国人民代表大会の常務委員会で、法律の具体的な条文などが審議される見通しで、香港では、これにあわせた抗議活動が相次いで呼びかけられています。