日本新聞: 新型コロナ「人口密度」高いほど収束までの期間長く名工大

新型コロナ「人口じんこう密度みつど」高たかいほど収束までの期間きかん長ながく名工大

Jun 17, 2020 19:06

Furigana

新型コロナウイルスは人口じんこう密度みつどが高たかい地域ちいきほど流行りゅうこうが収束するまでの期間きかんが長ながくなり、感染かんせん者しゃや死者の数かずも増ふえる傾向けいこうにあるという分析ぶんせき結果けっかを名古屋工業こうぎょう大学だいがくのグループがまとめました。

分析ぶんせきを行おこなったのは、名古屋工業こうぎょう大学だいがくの平田晃正せい教授きょうじゅらのグループです。

グループでは新型コロナウイルスの感染かんせんにどういった要因よういんが影響えいきょうしているかを調しらべるため、新規感染かんせん者しゃが1日にちに10人にん以上いじょう報告ほうこくされたことがある19の都府県を対象たいしょうにさまざまな統計とうけいデータとの関係かんけいを分析ぶんせきしました。

その結果けっか、流行りゅうこうが収束するまでの期間きかんと最もっとも関連かんれんがあったのは「人口じんこう密度みつど」で、人口じんこう密度みつどが高たかいほど収束しゅうそくまでにかかる期間きかんが長ながくなる傾向けいこうにあることがわかったということです。

さらに、このうち死者が4人にん以上いじょう報告ほうこくされた14の都府県については、人口じんこう密度みつどや高齢者しゃの割合わりあいが高たかいほど、感染かんせん者しゃ数すうや死者ししゃ数すうが増ふえる傾向けいこうがありました。

相関関係かんけいは強つよくはないものの、気温きおんや湿度しつどが高たかくなると感染かんせん者しゃや死者の数かずが減へる可能かのう性せいがあることもわかったということです。

分析ぶんせきを行おこなった平田教授きょうじゅは「ソーシャルディスタンスを保たもつことの大切たいせつさが改あらためて明あきらかになった。流行りゅうこうの第だい二に波はが懸念される中なか、今回こんかいの結果けっかをモデル化することができれば、地域ちいきごとの感染かんせんの拡大かくだいを予測よそくするのに役立やくだつはずだ」と話はなしています。