このなかで、プーチン大統領は「ウクライナの深刻な危機を解決するためのあなたがたの提案を、われわれは慎重に検討してきた」と述べ、中国が2月に発表した、対話と停戦を呼びかける文書を尊重しながら議論を交わすことに意欲を示しました。
また、習主席は、ロシアとの戦略的な協力を強化する考えを強調したうえで、ウクライナ情勢について「中国は政治的な解決を呼びかけ、冷戦思考や一方的な制裁に反対する。対立が激しくなればなるほど対話の努力を放棄することはできない」と述べました。
そして、習主席は日本時間の21日夜、クレムリンで双方の主要閣僚も交えて、プーチン大統領との首脳会談に臨みます。 ロシアの国営通信社によりますと、これに先立ち、習主席はミシュスチン首相と会談し「きのう(20日)プーチン大統領に対し、ことし、都合の良い時期に中国を訪問するように招待した」と述べ、プーチン大統領を中国に招待したことを明らかにしたということです。 習主席とプーチン大統領との会談では、エネルギーも含めた経済や、軍事技術の協力について協議する見通しで、会談後、両首脳は共同文書に署名し、記者発表も行われる予定です。 アメリカとの対立が強まるなか、ウクライナ情勢などをめぐって両国の首脳がどのような方針を打ち出すのかが焦点となっています。