イスラエルの裁判所は3日、ナチス・ドイツのアウシュビッツ強制収容所で使われていた入れ墨器具とされる品の競売について、停止を命じました。ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の生存者から非難の声が上がったことを受けた措置です。
アウシュビッツ強制収容所では130万人あまりが殺害されました。その大半はユダヤ人で、他にもポーランド人やロマ人、障害者、同性愛者が犠牲になりました。
収容者は数字を刻印され、入れ墨器具はナチス強制収容所の非人間性を示すシンボルの一つになってきました。
競売商はこの入れ墨器具を「最もショッキングなホロコースト関連品」と形容します。予想落札価格は3万~4万ドル(約340万~450万円)とされています。