アメリカのポンペイオ
国務長官は
国連総会に
合わせて
中央アジア各国の
外相との
会議を
開き、
中国のウイグル
族に対する
政策について「
文化を
消そうとしている」と
強く
批判しました。
アメリカは
国連総会で
各国と
連携をはかり、
中国への
圧力を
強めたい
考えで、
米中の
対立がさらに
深まり
そうです。ポンペイオ
国務長官は22
日、ニューヨークで、
中国に
隣接するカザフスタンやキルギス
など中央アジア5か国の
外相との
会議を
開きました。
このなかで、中国のウイグル族に対する政策について「中国による抑圧はテロ対策ではなく、自国民の信仰や文化を消そうとするものだ」と強く批判しました。
そして、中国が中央アジアなど外国に逃れたウイグル族の送還を求めていることを念頭に、「すべての国が中国の要求に抵抗するよう求める」と述べ、協力を呼びかけました。
アメリカは、今回の国連総会に合わせて各国の代表らにこの問題を提起し、中国への圧力を強めたい考えです。
これに対し中国は大勢のウイグル族を収容している施設は、貧困や失業などを背景にしたテロを防ぐため、職業訓練を行う場所だとして正当化しています。
中国政府は、22日、人権に関する白書を出して「中国の人権の取り組みは建国後70年で大きく発展した」としていて、米中の対立は人権問題でも深まりそうです。