準決勝は3組で争われ、各組の2着までと3着以下でタイムが上位の2人を加えた合わせて8人が決勝に進むことができます。
このうち、サニブラウン選手は、今シーズン世界最高タイムを持つアメリカのクリスチャン・コールマン選手などとともに1組に出場しました。
サニブラウン選手は苦手のスタートで大きく出遅れ、中盤以降追い上げましたが、向かい風0.3メートルの中、10秒15のタイムで5着に終わりました。
また、2組に出場した小池選手は、向かい風0.1メートルの中、10秒28で7着、3組の桐生選手は追い風0.8メートルで、10秒16の6着に終わり、いずれも決勝進出はなりませんでした。
8人目として決勝に進んだイタリアの選手のタイムは10秒11で、日本の3選手は大舞台で本来の力を出し切れず、日本勢初の決勝には届きませんでした。
3時間余り後に行われた決勝では、コールマン選手が自身が持つ今シーズン世界最高タイムをさらに更新する9秒76をマークして優勝しました。
2位は9秒89をマークしたアメリカの37歳、ジャスティン・ガトリン選手で3位はカナダのアンドレ・ド グラス選手でタイムは9秒90でした。
サニブラウン「いまはよくわからない」
男子100メートルで決勝に進めなかったサニブラウン アブデル・ハキーム選手は大きく出遅れたスタートについて「音が小さくて全然聞こえなかった。何とも言えないですね」と悔やみました。
そのうえで「中盤からしっかり走ったが、あとちょっとで追いつききれず、いかに最初の部分が大事かがわかった。スタートをスムーズに出てまとめていけば余裕だった。今はよくわからないです」とぼう然とした様子で話しました。
そして、残る400メートルリレーに向けて「しっかり切り替えて合わせていければ」と話していました。
小池祐貴選手は「しっかり走れば十分戦えると思っていた。ただ、スタートで失敗してしまいもったいなかった。ダメですね。しっかり立て直してリレーに備えたい」と話しました。
桐生祥秀選手は、スムーズに飛び出したスタートについて振り返り「予選からそこを変えないと勝負できないと思っていた。ワクワクした状態でスタートに立てたのは収穫だった」と、一定の手応えを感じていました。