アメリカ軍の撤退期限が今月末に迫る中、政府は、実質的な活動期限は27日までだとしていて、タリバンとのパイプを持つ周辺国にも協力を求めるなど、退避に向けた調整を急いでいます。
退避を希望しているアフガニスタン人スタッフと連絡を取り合っているという女性は「タリバンが家を1軒1軒訪問し外国人と関係があるアフガニスタン人を探していて、もし見つかったら何をされるか分からない恐怖に脅かされていると聞いています。チャンスがあるならアフガニスタン国外に出たいと話していましたが、きのうの爆破もあり空港には行きたくても近づけないようです。無事に空港に行って、輸送機に乗れることが何よりだと思いますが、空港に行くことが命のリスクにつながる恐れもあり、はがゆいです」と話していました。 また、女性は「警察が機能していないと話していました。街では店の半分は開いていないようでほとんど外出しないで過ごしていると聞いています。銀行からお金も引き出せないので生活が困難な状況のようだ」と打ち明けました。
退避希望者と連絡とる女性「空港に近づけないようだ」
アフガニスタンに残る日本人などを国外退避させるため、政府は自衛隊の輸送機を派遣し、首都カブールから、隣国パキスタンへの輸送を行うことにしていますが、治安情勢の悪化で退避を始められない状況が続いています。
こうした中、日本時間の26日夜、日本人に加え、大使館や国際機関のアフガニスタン人スタッフなど退避希望者数百人が空港とは別の場所に集まり、20台以上のバスに分かれて空港に向けて出発していたことがわかりました。
しかし移動中、空港付近で過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織の関与が指摘される大規模な爆発が起きたことで、移動を断念し引き返したということです。










