昭和3年に創業した目黒雅叙園が前身の「ホテル雅叙園東京」は、都内有数の結婚式の会場として知られ、部屋の華麗な装飾などから施設の一部が東京都指定有形文化財にも指定されています。
運営会社によりますと、ホテルはことし9月末で一時休館することが今月10日に急きょ決まり、10月以降に結婚式の予約をしていたおよそ180組のカップルが挙式できない事態となりました。
会社では10月以降のホテルの運営について建物の所有者との契約が決まっていない段階で結婚式の予約を受け付けていたため、このような事態になったと説明しています。
対象となるおよそ180組のカップルには、9月末までの日程に結婚式を変更するよう依頼したうえで、キャンセルの場合は、申込金20万円を返金し、迷惑料として10万円を支払うことにしています。
運営会社の担当者は「ご迷惑をおかけしたお客様には大変申し訳なく、最大限寄り添った対応をしていきたい」としています。
東京都 小池知事「都としてカップル応援したい」
東京都の小池知事は21日の記者会見で、今後ブライダル関連の事業者でつくる団体と連携するなど、具体的な支援方法の検討を進めたいという考えを示しました。
この中で小池知事は「いよいよ結婚となって急に式場からキャンセルが入るのは、せっかく2人で新しい1歩を歩まれるやさきの大きな痛手だ。都として出来ることを行い、新しいカップルを応援していきたい」と述べました。
その上で、「都庁の展望室もそうだが、一部の都の施設も結婚式、披露宴として使える。いろんなケースがあると思うので、そういうことも含めてバックアップしたい」と述べました。