日本新聞: 西浦氏が山中氏と対談 “市中感染が広がり始めている認識”

西浦にしうら氏しが山中やまなか氏しと対談たいだん “市中しちゅう感染かんせんが広ひろがり始はじめている認識にんしき”

Jul 10, 2020 16:07

Furigana

新型しんがたコロナウイルス対策たいさくについて国くにのクラスター対策たいさく班はんのメンバーで北海道ほっかいどう大学だいがく大学院だいがくいんの西浦にしうら博ひろし教授きょうじゅが京都大きょうとだい学がくの山中やまなか伸しん弥わたる教授きょうじゅと対談たいだんし西浦にしうら教授きょうじゅは現在げんざいの感染かんせん状況じょうきょうについて「社会しゃかい全体ぜんたいで接触せっしょくを削減さくげんしなければならない状況じょうきょうになるか、その分水嶺ぶんすいれい（ぶんすいれい）にさしかかっている」と述のべ、地域ちいきの感染かんせん状況じょうきょうに応おうじた対策たいさくをすみやかに行おこなう必要ひつよう性せいを強調きょうちょうしました。

対談たいだんは日本にっぽん循環じゅんかん器き学会がっかいが今月こんげつ27日にちから開ひらく学術がくじゅつ集会しゅうかいに合あわせて企画きかくされ、西浦にしうら教授きょうじゅは政府せいふの有識者ゆうしきしゃ会議かいぎのメンバーの山中さんちゅう教授きょうじゅと意見いけんを交かわしました。

対談たいだんは今月こんげつ6日にちに収録しゅうろくされ、西浦にしうら教授きょうじゅはこのところの感染かんせん者しゃの増加ぞうかの背景はいけいには、接待せったいを伴ともなう飲食いんしょく店てんに関かかわる人ひとたちなどに対にたいして、積極せっきょく的てきな検査けんさが行おこなわれていることがあるとした一方いっぽうで「背後はいごで地域ちいきの中なかで広ひろがり始はじめているように見みえるデータがある」と述のべ、市中しちゅうで感染かんせんが広ひろがり始はじめているという認識にんしきを示しめしました。

そのうえで「対策たいさくを待まちすぎると手遅ておくれになって、社会しゃかい全体ぜんたいで接触せっしょくを削減さくげんしなければならない状況じょうきょうになるおそれがある。いま、分水嶺ぶんすいれいにさしかかっている状態じょうたいではないかと心配しんぱいしている」と述のべ、地域ちいきの感染かんせん状況じょうきょうに応おうじた対策たいさくをすみやかに行おこなう必要ひつよう性せいを強調きょうちょうしました。

対談たいだんでは、山中さんちゅう教授きょうじゅが日本にっぽんでも対策たいさくを取とらないと、欧米おうべいのように多おおくの人ひとが亡なくなるおそれがあると指摘してきしたのに対にたいし、西浦にしうら教授きょうじゅは感染かんせんした人ひとの致死ちし率りつは日本にっぽんも欧米おうべいも変かわらず、重症じゅうしょう化かする頻度ひんどは変かわらないと説明せつめいしました。