일본어 뉴스: 昆虫最小の羽の折り畳み仕組み解明「宇宙開発にも応用可能」

昆虫こんちゅう最小さいしょうの羽はねの折り畳おりたたみ仕組しくみ解明かいめい「宇宙うちゅう開発かいはつにも応用おうよう可能かのう」

Jul 14, 2020 11:07

Furigana

昆虫こんちゅうの中なかで最もっとも小ちいさく折り畳おりたたまれる「ハサミムシ」の羽はねがどのように収納しゅうのうされるのかを解明かいめいしたと、九州きゅうしゅう大学だいがくなどのグループが発表はっぴょうしました。生物せいぶつの体からだの仕組しくみを科学かがく技術ぎじゅつに応用おうようする研究けんきゅうは世界せかい的てきに注目ちゅうもくされていて、今回こんかいの成果せいかについて研究けんきゅうグループのメンバーは「宇宙うちゅう開発かいはつから日にち用品ようひんまで、幅広はばひろく応用おうようできる」としています。

全国ぜんこくに広ひろく生息せいそくするハサミムシは、羽はねを15分ぶんの1程度ていどにまで小ちいさく畳たたむことができますが、極きわめて複雑ふくざつなため、どのように効率こうりつ的てきに折り畳おりたたんでいるのかわかっていませんでした。

九州きゅうしゅう大学だいがく芸術げいじゅつ工学こうがく研究けんきゅう院いんの斉藤さいとう一哉かずや講師こうしやイギリス・オックスフォード大学だいがく自然しぜん史し博物館はくぶつかんなどのグループは、エックス線えっくすせんで分析ぶんせきするなどして、羽はねがどのような設計せっけいで折り畳おりたたまれるのかを解明かいめいすることに成功せいこうしたと発表はっぴょうしました。

それによりますと、扇おうぎのような形かたちと構造こうぞうになっている羽はねの「折り目おりめ」は、扇おうぎの要ようにあたる部分ぶぶんから放射ほうしゃ状じょうに規則きそく的てきに伸のびる、比較的ひかくてき単純たんじゅんなパターンでできていることがわかったということです。

さらに、この設計せっけい方法ほうほうは、

▽パラボラアンテナのような円まるい形かたちや、

▽2つの扇おうぎが横よこでつながった翼つばさのような形かたちなど、違ちがう形かたちにも応用おうようできたとしています。

また、折り畳おりたたみの原理げんりはおよそ2億おく8000万まん年ねん前まえの昆虫こんちゅうの化石かせきのものともおおむね共通きょうつうしていたということで、研究けんきゅうグループは「長年ながねん使つかわれ続つづけていることは、非常ひじょうに優すぐれた折り畳おりたたみの原理げんりだということを示しめしている」としています。

広ひろげた時ときの丈夫じょうぶさとコンパクトさを併せ持あわせもつ技術ぎじゅつは、人工じんこう衛星えいせいの太陽光たいようこうパネルなどにも応用おうようされていて、斉藤さいとう講師こうしは「先端せんたん技術ぎじゅつだけではなく、扇子せんすや傘かさといった日にち用品ようひんのデザインにも生いかせる」としています。