低い土地の浸水や川の増水に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風に十分注意してください。気象庁によりますと、気温の上昇や湿った空気の影響で、関東甲信は大気の状態が非常に不安定になり、局地的に積乱雲が発達しています。
午後4時半までの1時間には、
▽群馬県高崎市で51ミリの非常に激しい雨を、
▽東京の檜原村で47ミリの激しい雨を観測しました。
また、
▽埼玉県越谷市では、午後2時半すぎまでの1時間に80.5ミリの猛烈な雨を観測しました。
関東甲信では12日夜遅くにかけて大気の不安定な状態が続く見込みで、局地的に、雷を伴って非常に激しい雨が降り大雨となるおそれがあります。
気象庁は、低い土地の浸水や急な川の増水に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。
急に冷たい風が吹く、周囲が暗くなるなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、
▽頑丈な建物の中に移動する、
▽カーテンを閉めて窓の少ない部屋に移動するなど、
対策をとるよう心がけてください。
東京都内で1880戸が停電(午後4時)
東京電力によりますと、午後4時現在、都内で合わせて1880戸が停電しているということです。
停電しているのは多摩市がおよそ1760戸、八王子市がおよそ110戸などとなっています。一方、杉並区内の停電は復旧しました。
東京電力は停電は落雷が原因の可能があるとみて復旧作業を急ぐとともに詳しい原因を調べています。
埼玉県内で約390戸が停電(午後4時)
東京電力によりますと、午後4時現在、埼玉県内では合わせて390戸ほどが停電しているということです。
停電しているのは所沢市が380戸などとなっています。
停電は落雷が原因とみられるということで、東京電力は、復旧作業を急ぐとともに詳しい原因を調べています。
さいたま市で道路が冠水
さいたま市浦和区本太の住宅地では、道路が大人のひざ下ほどまで水につかり、生活ゴミの収集場所に集められたゴミが水に流されていました。
また駐車場の車のタイヤが半分ほどまで水につかっていました。
近所の男性は「あっという間にひざ下まで水がきたので、びっくりしました」と話していました。
埼玉 所沢では
埼玉県所沢市では、午後1時すぎから地面をたたきつけるような大雨が30分ほど降り続きました。
所沢市役所前の車道では車が道路を通るたびに水しぶきが上がる様子が見られました。
また、時折、大きな雷鳴が聞こえたほか、帽子が飛ばされそうになるほどの強い風が吹くこともありました。
茨城 筑西では
NHKが茨城県筑西市のJR下館駅前に設置しているカメラの映像では、午後1時前、強い風が吹き始めるとともに雨が強めに降り、時折雷の音も聞こえました。
突然の雨や雷に、傘を持っていなかった人が建物の中に駆け込む様子も見られました。