摂取したサプリメントに
意図せず
禁止薬物が
混入し、2
年間の
資格停止処分を
受けていた
競泳の
古賀淳也選手が2
年4
か月ぶりに
レースに
出場し「
復帰したらこういうふうに
泳いでみようと
想像をふくらませていた。
やっと試せるときが
来て
本当にうれしい」と
笑顔を
見せました。リオデジャネイロオリンピックの
日本代表だった33
歳の
古賀選手は、
おととし、WADA=アンチドーピング
機構の
検査で
禁止薬物の
陽性反応を
示し、
国際水泳連盟から4
年間の
資格停止処分を
通達されました。
その後、禁止物質が意図せずサプリメントに混入していたことが認められ、ことし5月までの2年間に処分が短縮されていました。
処分が終わった古賀選手は29日、東京辰巳国際水泳場で開かれた大会で2年4か月ぶりとなるレースに臨み、かつて日本選手権を9連覇した50メートル背泳ぎに出場しました。
スタートで前に出た古賀選手はトップでフィニッシュし、タイムは2009年にマークした自身の日本記録より0秒8遅い25秒04でした。
レース後の取材で古賀選手は、ドーピング検査で陽性反応を示した当時について「不正をした人間だと決めつけられて生きていかなければいけないことが大きなショックだった。常に死がすぐ隣にあり、ベランダを飛び越えれば楽になれると思ったり、外を散歩するだけで涙が出てくることもあった」と振り返りました。
そのうえで、「復帰したらこういうふうに泳いでみようと想像をふくらませていた。やっと試せるときが来て本当にうれしい。まだ自分の中で周りに負けたくないという意欲が大きいと知ることができたのが大きな収穫。東京オリンピックもねらえるならねらいたい」と話していました。