オーストラリア
政府は
州や
地方自治体が
外国政府と
結ぶ協定が「
国益に
反する」と
国が
判断した
場合に
破棄できるとする
法案を
議会に
提出しました。
対立を
深める中国が
念頭に
あるとの
見方が
広がっています。
オーストラリアと中国は新型コロナウイルスや香港情勢などをめぐって対立を深めています。
オーストラリア政府は3日、州や地方自治体が外国政府とすでに結んだ協定やこれから結ぶ協定について、連邦政府が内容を審査し、国益に反していると判断した場合は破棄できるとする法案を議会に提出しました。
この法案の目的についてモリソン首相は先週、「地方政府も含めて国が一体となり、国益に沿った外交を展開するためだ」と説明し、特定の国を対象にしたものかについては言及を避けました。
ただ、モリソン首相は、これまでに南東部ビクトリア州の政府が巨大経済圏構想「一帯一路」に関連して、中国政府とおととし結んだ覚書について事前に報告がなかったと批判していて、今回の法案は対立を深める中国が念頭にあるとの見方が広がっています。