アメリカの
製薬大手ファイザーは、
開発中の
新型コロナウイルスのワクチンについて、
最終段階の
臨床試験で
効果が
あると
判断すれば、
早ければ
来月中にも
使用の
許可や
承認を
申請する
方針を
明らかにしました。
アメリカの
製薬大手ファイザーは、ドイツの
企業と
共同で
新型コロナウイルスのワクチンを
開発していて、
現在、
最終段階の
臨床試験がアメリカやブラジル
などで
行われています。
このワクチンについて、ファイザーのブーラCEOは3日、早ければ来月中にも安全性と効果を判断するのに十分なデータが集まるという見通しを示しました。
そして、効果があると判断すれば、直ちにアメリカFDA=食品医薬品局をはじめとした各国の規制当局に、使用の許可や承認を申請する方針を明らかにしました。
一方、11月にアメリカの大統領選挙を控え、許可や承認の申請を急ぐよう政治的な圧力がかかっているのではないかという懸念について、ブーラCEOは、「われわれが効果と安全性があると判断するまで許可や承認の申請はしない」と述べ、影響は受けないと強調しました。
トランプ政権で新型コロナウイルス対策に関わるNIH=国立衛生研究所のファウチ博士は、アメリカメディアのインタビューで、来月中のワクチンの供給開始について「不可能ではないが考えにくい」と述べています。
アメリカ政府は11月からの接種開始に備えるよう各州に準備を求めていて、ワクチンの接種が始まる時期に関心が集まっています。