長年、
対立関係にあった
中東のイスラエルとバーレーンが、
アメリカの
仲介で
国交正常化に
合意しました。
トランプ大統領は、
来週、
首都ワシントンで
署名式を
行うとしていて、
秋の
大統領選挙を
前に
外交成果をアピールするねらいが
あるとみられます。
トランプ大統領は11
日、アメリカの
仲介によって
長年、
対立してきたイスラエルとバーレーンが
国交の
正常化に
合意したと
発表しました。
トランプ政権は、先月には、イスラエルとUAE=アラブ首長国連邦の国交正常化の合意も仲介しています。
これについてトランプ大統領は、「過去72年間で、イスラエルと平和条約を結んだ国は2つだ。私たちはこの1か月で2つの合意を実現した」と述べ、外交成果を強調しました。
トランプ大統領がイスラエルとアラブ諸国の関係改善に力を入れる背景には、みずからの支持基盤であるキリスト教福音派の存在があると見られています。
敵対してきたアラブ諸国との国交正常化はイスラエルの安全保障の改善につながり、イスラエルへの支援を重視する福音派の支持をつなぎとめやすくなるためです。
トランプ大統領は今月15日、3か国の代表を首都ワシントンに招いて合意の署名式を行うことにしていて、秋の大統領選挙を前に外交成果をアピールするねらいがあるとみられます。
また、自身が「究極のディール」と呼ぶ中東和平の実現にむけても、パレスチナ側を支援してきたアラブ諸国とイスラエルの関係改善を先に進めることで、パレスチナ側の譲歩を引き出したい考えです。