中米のグアテマラで、20
代の
日本人女性2人が
家の
中で
何者かに
襲われ、
1人が
死亡、
1人が
大けがをした
事件で、
2人は
最近、
複数の
男につきまとわれ
暴力を
振るわれたと
近所の
人などに
相談していたということで、
警察が
事件との
関連を
調べています。グアテマラ
北部のペテン
県で
4日未明、
現地に
住む20
代の
日本人女性2人が
家の
中で
襲われ、
現地の
日本大使館によりますと、
1人が
死亡、
1人が
大けがをして
病院で
手当てを
受けています。
地元の警察などによりますと、死亡したのは、木本結梨香さん(26)で、大けがをしたのは、茂呂澤ちえさん(28)です。
警察によりますと、4日朝に発見された時、木本さんには頭や腹に殴られた痕があり、すでに亡くなっていたほか、茂呂澤さんもナイフで切りつけられて倒れていて、家の中からは、金品がなくなっていたということです。
2人は、キリスト教系の宗教団体「エホバの証人」の布教活動のため3年前からグアテマラに住んでいましたが、最近、複数の男につきまとわれ、暴力を振るわれたと近所の人たちなどに相談していたということで、
警察は、事件との関連を調べています。
ペテン県は、首都グアテマラシティーの北にあり、観光名所となっているマヤ遺跡があります。
地元住民によりますと、この地域は最近、治安が悪化していて、住民たちが警察に見回りを強化するよう要望していたということです。
2人は「エホバの証人」信者
木本結梨香さんたち2人は、キリスト教系の宗教団体「エホバの証人」に入っていました。教団はアメリカに本部があり、世界各国に合わせて845万人余りの信者がいると公表しています。教団のホームページによりますと、日本支部は神奈川県海老名市にあり、全国に21万人余りの信者がいるということです。
今回の事件を受けて、宗教団体「エホバの証人」は、「この痛ましい事件を本当に悲しく思いますし、被害者のご家族やご友人のつらいお気持ちを考えますと、心が痛みます」とコメントしました。
また、木本結梨香さんたち2人がグアテマラで布教活動を行っていたことについて「一般的には信者が自主的に外国で布教活動することが多く、今回も自主的に滞在していたのではないかと思われる」としています。