アメリカ議会の
中間選挙について、
上院は
与党・
共和党が
多数派を
維持する
一方で、
下院は
野党・
民主党が
多数派を
奪還することが
確実になりました。
今後2年間は
上院と
下院で
多数派が
異なる「ねじれ」の
状態が
続き、
トランプ大統領にとっては
痛手で、
難しい政権運営を
迫られ
そうです。
アメリカ議会の
中間選挙は
上院100
議席の
うち35
議席と
下院の435
議席すべてが
改選され、
日本時間の
午前8時から
開票が
進んでいます。
アメリカABCテレビは、このうち議会下院について、事前の情勢取材や出口調査の結果などから野党・民主党が過半数の議席を獲得することが確実となり、下院で8年ぶりに多数派を奪還する見通しだと伝えました。
AP通信は、これまでのところ、共和党は191人、民主党は210人の候補者の当選が確実になったと伝えています。
一方、議会上院では、改選されない議席も合わせて共和党が51議席、民主党が43議席を獲得することが確実となり、引き続き共和党が多数派を維持する見通しになったと伝えました。
トランプ大統領は選挙戦が本格化し始めた9月以降、全米30か所と大統領選挙並みの過密な日程で遊説しており、選挙の結果を受けてツイッターに「すばらしい成功を収めた。皆さん、ありがとう」と投稿し、強気の姿勢を崩していません。
一方、民主党の下院トップ、ペロシ院内総務は6日、記者会見で民主党が下院を奪還する見通しとなったことについて、「明るい未来が待っている。もう分断はたくさんだ。与党・共和党とも協力し、国民に納得のいく議会にしていく」と述べました。
今回の選挙で、今後2年間は議会の上院と下院で多数派が異なる「ねじれ」の状態が続くことになり、メキシコとの国境の壁の建設や、オバマ前政権が導入した医療保険制度、いわゆるオバマケアの撤廃などトランプ大統領の公約が一層厳しくなり、難しい政権運営を迫られることになりそうです。
また中間選挙の結果を受け、アメリカ第一主義を掲げるトランプ大統領の外交や貿易政策をめぐり、今後、日本などにも影響が出るのか注目されます。