Báo tiếng Nhật: “感染者数減もインフルエンザとの同時流行懸念” 専門家会合

“感染かんせん者しゃ数すう減げんもインフルエンザとの同時どうじ流行りゅうこう懸念けねん” 専門せんもん家か会合かいごう

Sep 21, 2022 22:09

Furigana

新型しんがたコロナウイルス対策たいさくについて助言じょげんする厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうが開ひらかれ、全国ぜんこくの新規しんき感染かんせん者しゃ数すうはことし2月つきの第だい6波はのピークを下回したまわる感染かんせんレベルになっていて、多おおくの地域ちいきで減少げんしょうが続つづくとみられるとした一方いっぽう、秋あき以降いこう、インフルエンザが例年れいねんよりも早はやく流行りゅうこうし、新型しんがたコロナとの同時どうじ流行りゅうこうになることが懸念けねんされるとして、こうした事態じたいを想定そうていした対応たいおうが必要ひつようだと指摘してきしました。

専門せんもん家か会合かいごうは、現在げんざいの感染かんせん状況じょうきょうについてすべての地域ちいきで減少げんしょう傾向けいこうが続つづき、大だい都市としの短期たんき的てきな予測よそくなどからは多おおくの地域ちいきで減少げんしょう傾向けいこうが続つづくとみられると分析ぶんせきしました。

療養りょうよう者しゃや重症じゅうしょう者しゃ、亡なくなる人ひとの数かずの減少げんしょうも続つづいており、医療いりょう体制たいせいについては一部いちぶで負荷ふかが続つづいているものの状況じょうきょうの改善かいぜんがみられるとしています。

ただ、東京とうきょうなど首都しゅと圏けんでは感染かんせん者しゃ数すうの減少げんしょう傾向けいこうに鈍化どんかがみられていて、連休れんきゅうが続つづくことによる影響えいきょうに注意ちゅういする必要ひつようがあるほか、秋あき以降いこう、季節きせつ性せいインフルエンザが例年れいねんより早はやく流行りゅうこうし、コロナと同時どうじに流行りゅうこうすることが懸念けねんされると指摘してきしました。

専門せんもん家か会合かいごうは、この夏なつの第だい7波はの対応たいおうを振り返ふりかえり、秋あき以降いこうにインフルエンザと同時どうじに新型しんがたコロナの感染かんせんが拡大かくだいする事態じたいを想定そうていした対応たいおうを行おこなう必要ひつようがあるとしています。

さらに、今後こんご必要ひつような対策たいさくとして、

▼オミクロン株かぶ対応たいおうのワクチンについて、2回かいの接種せっしゅを終おえた12歳さい以上いじょうのすべての人ひとに来月らいげつ半なかばをめどに接種せっしゅを始はじめることを想定そうていして準備じゅんびを行おこなうこと、

▼全国ぜんこく一律いちりつでの全数ぜんすう届出とどけでの見直みなおしが来週らいしゅうから始はじまるのに際にさいし、重症じゅうしょう化かリスクの高たかい人ひとを守まもるための保健ほけん医療いりょう体制たいせいの強化きょうかや、発生はっせい届とどけの対象たいしょう外がいとなる軽症けいしょう者しゃなどが安心あんしんして自宅じたく療養りょうようできる環境かんきょう整備せいびが必要ひつようだとしています。

そして、引き続ひきつづき、基本きほん的てきな感染かんせん対策たいさくの再さい点検てんけんと徹底てっていが必要ひつようだとして、

▼不ふ織お布ぬのマスクの正ただしい着用ちゃくようや消毒しょうどく、換気かんきの徹底てってい、

▼のどの痛いたみやせきなどの症状しょうじょうがあるときは外出がいしゅつを控ひかえることなどを呼よびかけました。

1週間しゅうかんの新規しんき感染かんせん者しゃ数すう減少げんしょう傾向けいこう続つづく

厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうで示しめされた資料しりょうによりますと、20日にちまでの1週間しゅうかんの新規しんき感染かんせん者しゃ数すうは、全国ぜんこくでは前まえの週しゅうと比くらべて0.71倍ばいと減少げんしょう傾向けいこうが続つづいています。

首都しゅと圏けんの1都と3県けんでは、

▽東京とうきょう都とが0.79倍ばい、

▽神奈川かながわ県けんが0.82倍ばい、

▽埼玉さいたま県けんが0.87倍ばい、

▽千葉ちば県けんが0.80倍ばいと減少げんしょう傾向けいこうが続つづいています。

関西かんさいでは、

▽大阪おおさか府ふが0.68倍ばい、

▽京都きょうと府ふが0.72倍ばい、

▽兵庫ひょうご県けんが0.67倍ばい、

東海とうかいでも、

▽愛知あいち県けんが0.68倍ばい、

▽岐阜ぎふ県けんが0.58倍ばい、

▽三重みえ県けんが0.94倍ばいとなっていて、

すべての都道とどう府県ふけんで前まえの週しゅうより減少げんしょうする状況じょうきょうが続つづいています。

人口じんこう10万まん当あたりの直近ちょっきん1週間しゅうかんの感染かんせん者しゃ数すうは、

▽福井ふくい県けんが522.65人にんと全国ぜんこくで最もっとも多おおく、

次ついで

▽広島ひろしま県けんが516.91人にん、

▽三重みえ県けんが515.01人にんとなっているほか、

▽大阪おおさか府ふが389.60人にん、

▽東京とうきょう都とは370.26人にん、

▽全国ぜんこくでは370.05人にんとなっています。

加藤かとう厚あつし労相ろうしょう「インフル同時どうじ流行りゅうこうを想定そうていした議論ぎろんを行おこなってほしい」

専門せんもん家か会合かいごうで加藤かとう厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんは「引き続ひきつづき感染かんせん者しゃ数すうの減少げんしょうが継続けいぞくし、病床びょうしょう使用しよう率りつも低下ていか傾向けいこうにあるが一部いちぶ地域ちいきでは減少げんしょうの鈍化どんかも見みられる。連休れんきゅうによる影響えいきょうも懸念けねんされるため、引き続ひきつづき感染かんせん動向どうこうを注視ちゅうしする必要ひつようがある」と述のべました。

そのうえで「季節きせつ性せいインフルエンザとの同時どうじ流行りゅうこうを想定そうていした、外来がいらいなどの保健ほけん・医療いりょう体制たいせいの在り方ありかたなどについて議論ぎろんを行おこなってほしい。『ウィズコロナ』の新あらたな段階だんかいへの移行いこうを進すすめ、感染かんせん拡大かくだい防止ぼうしと社会しゃかい経済けいざい活動かつどうとの両立りょうりつを強化きょうかしていきたい」と述のべました。

脇田わきた座長ざちょう「年末ねんまつに向むけ状況じょうきょうが変かわる可能かのう性せい」

厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうのあと開ひらかれた記者きしゃ会見かいけんで、脇田わきた隆たかし字じ座長ざちょうは感染かんせん者しゃ数すうなどの減少げんしょう傾向けいこうが続つづいている理由りゆうについて「一番いちばん大おおきいのは免疫めんえきの状況じょうきょうだという議論ぎろんがあった。また、重症じゅうしょう者しゃ数すうや死亡しぼう者しゃの減少げんしょうは、新あらたに感染かんせんする高齢こうれい者しゃの減少げんしょうが影響えいきょうしている」との見方みかたを示しめしました。

そのうえで「今後こんご、免疫めんえきの状況じょうきょうは減衰げんすいしていくとみられるほか、年末ねんまつに向むけて人ひとと人ひととの接触せっしょくも増ふえていく可能かのう性せいがあるので、そこで状況じょうきょうが変かわってくる可能かのう性せいがある」と述のべました。

また、WHO＝世界せかい保健ほけん機関きかんのテドロス事務じむ局長きょくちょうが14日にちの記者きしゃ会見かいけんで「世界せかい的てきな感染かんせん拡大かくだいを終おわらせるのに、これほど有利ゆうりな状況じょうきょうになったことはない。まだ到達とうたつしていないが、終おわりが視野しやに入はいってきた」と述のべたことに触ふれ、「『流行りゅうこうのレベルが下さがってきているので対策たいさく継続けいぞくすべき』という趣旨しゅしの発言はつげんだった」との認識にんしきを示しめしたうえで「きょうの会合かいごうでは海外かいがいと日本にっぽんでこれまでの感染かんせん状況じょうきょうに違ちがいがあるので、海外かいがいと同おなじような感染かんせん対策たいさくの緩和かんわはすべきではないという意見いけんがあった」と述のべました。