Actualités japonaises: ウクライナ駅に攻撃“52人死亡” 欧米側は軍事支援を強化

ウクライナ駅えきに攻撃こうげき“52人にん死亡しぼう” 欧米おうべい側がわは軍事ぐんじ支援しえんを強化きょうか

Apr 9, 2022 11:04

Furigana

ウクライナ東部とうぶで鉄道てつどうの駅えきが短距離たんきょり弾道だんどうミサイルによるとみられる攻撃こうげきを受うけ、地元じもとの州しゅう知事ちじは52人にんが死亡しぼうしたと明あきらかにしました。東部とうぶを中心ちゅうしんにロシア軍ぐんが大だい規模きぼな戦闘せんとうを行おこなう懸念けねんが高たかまる中なか、欧米おうべい側がわはウクライナに地ち対空たいくうミサイルシステムを供与きょうよするなど軍事ぐんじ支援しえんを強化きょうかしています。

ウクライナの東部とうぶドネツク州しゅうでは8日にち、クラマトルスクの鉄道てつどうの駅えきが攻撃こうげきされ、地元じもとの州しゅう知事ちじは、これまでに子こども5人にんを含ふくむ52人にんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。

この攻撃こうげきについてアメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは8日にち、ロシア軍ぐんが短距離たんきょり弾道だんどうミサイルを使つかって行いったという分析ぶんせきを明あきらかにしました。

ロシア国防省こくぼうしょうは「ウクライナ軍ぐんによる攻撃こうげきだ」と関与かんよを否定ひていしていますが、ゼレンスキー大統領だいとうりょうは8日にちに動画どうがを投稿とうこうし、ロシアによる新あらたな戦争せんそう犯罪はんざいだとしたうえで「誰だれが命令めいれいを下くだし、ミサイルはどこから来きたのか。責任せきにんは避さけられない」と強つよく非難ひなんしました。

一方いっぽうで、ロシア軍ぐんは今回こんかいの攻撃こうげきがあった東部とうぶを中心ちゅうしんに攻勢こうせいを強つよめていて、今後こんご、大だい規模きぼな戦闘せんとうを行おこなうのではないかという懸念けねんが高たかまっています。

このうち東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリについて、ワシントンのシンクタンク「戦争せんそう研究所けんきゅうじょ」は7日にち、近ちかくロシア軍ぐんが完全かんぜん掌握しょうあくするとみられると分析ぶんせきしたうえで「ロシア軍ぐんは、東部とうぶドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうでの大だい規模きぼな攻勢こうせいを意図いとしていて、戦闘せんとう力りょくを結集けっしゅうさせている」と指摘してきしています。

これに対にたいし欧米おうべい側がわはウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんを強化きょうかしていて、スロバキアは8日にち、アメリカと調整ちょうせいを進すすめた結果けっか、ウクライナ側がわからの求もとめに応おうじて戦闘せんとう機きやミサイルを撃ち落うちおとす能力のうりょくを持もつ地ち対空たいくうミサイルシステム「S300」を供与きょうよしたことを明あきらかにしました。

ウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんをめぐっては、すでにチェコが戦車せんしゃを供与きょうよすることが明あきらかになっているほか、イギリスも対戦たいせん車しゃミサイルなど1億おくポンド、日本にっぽん円えんで160億おく円えん余あまりに相当そうとうする軍事ぐんじ物資ぶっしを新あらたに供与きょうよすると発表はっぴょうしています。

ロシアはこれまで、ウクライナに供与きょうよされる兵器へいきは攻撃こうげき対象たいしょうになると警告けいこくしていて、欧米おうべい側がわによる相次あいつぐ軍事ぐんじ支援しえんの強化きょうかにロシア側がわは反発はんぱつを強つよめるとみられます。

ロシア軍ぐんが東部とうぶを中心ちゅうしんに攻勢こうせいを強つよめるのは、プーチン大統領だいとうりょうが5月つき9日にちの「戦勝せんしょう記念きねん日び」を念頭ねんとうに、国民こくみん向むけに「勝利しょうりした」とアピールするためとの見方みかたも伝つたえられていますが、欧米おうべいの支援しえんを受うけるウクライナ軍ぐんも激はげしく応戦おうせんする構かまえで、戦闘せんとうの長期ちょうき化かが懸念けねんされています。