Báo tiếng Nhật: フランス大統領選挙投票始まるあす朝には大勢判明の見通し

フランス大統領だいとうりょう選挙せんきょ投票とうひょう始はじまるあす朝あさには大勢たいせい判明はんめいの見通みとおし

Apr 10, 2022 19:04

Furigana

5年ねんに1度どのフランス大統領だいとうりょう選挙せんきょは、日本にっぽん時間じかんの10日にち午後ごご3時じから投票とうひょうが始はじまりました。

今回こんかいの選挙せんきょでは、ウクライナ情勢じょうせいへの対応たいおうに当あたる現職げんしょくのマクロン大統領だいとうりょうが優勢ゆうせいとみられていましたが、燃料ねんりょう価格かかくなどの高騰こうとうへの対応たいおうをめぐり、終盤しゅうばんになって極右きょくう政党せいとうや急進きゅうしん左派さはの候補こうほが急速きゅうそくに支持しじを伸のばし、激はげしい追い上おいあげを見みせています。

フランス大統領だいとうりょう選挙せんきょの投票とうひょうは10日にち午前ごぜん8時じから、日本にっぽん時間じかんの10日にち午後ごご3時じからフランス各地かくちのおよそ7万まんか所かしょの投票とうひょう所しょで一斉いっせいに始はじまりました。

今回こんかいの選挙せんきょには12人にんが立候補りっこうほしていて、8日にち夜よるの時点じてんでの各種かくしゅ世論せろん調査ちょうさの支持しじ率りつの平均へいきんは

▽2期き目めを目指めざす現職げんしょくの中道ちゅうどうマクロン大統領だいとうりょうが26％

▽極右きょくう政党せいとうのルペン前ぜん党首とうしゅが23％

▽急進きゅうしん左派さはの政党せいとうのメランション下院かいん議員ぎいんが17％

などとなっています。

ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまって以降いこう、マクロン大統領だいとうりょうはEU＝ヨーロッパ連合れんごうの議長ぎちょう国こくとして外交がいこう的てきな解決かいけつに力ちからを尽つくす一方いっぽう、ロシアへの制裁せいさいの議論ぎろんも主導しゅどうし、支持しじを集あつめてきました。

しかし、燃料ねんりょう価格かかくをはじめとした物価ぶっかの高騰こうとうで所得しょとくの低ひくい労働ろうどう者しゃ層そうを中心ちゅうしんに不満ふまんが高たかまり、経済けいざい対策たいさくや生活せいかつ水準すいじゅんの向上こうじょうを訴うったえるルペン候補こうほが急速きゅうそくに支持しじを伸のばし、マクロン大統領だいとうりょうに迫せまる勢いきおいを見みせています。

また、世論せろん調査ちょうさによりますと、30％程度ていどの人ひとが誰だれに投票とうひょうするか決きめておらず、有権者ゆうけんしゃの動向どうこうが注目ちゅうもくされます。

投票とうひょうは日本にっぽん時間じかんの11日にち午前ごぜん3時じに締め切しめきられ、即日そくじつ開票かいひょうされて11日にち朝あさには大勢たいせいが判明はんめいする見通みとおしですが、過半数かはんすうを得票とくひょうする候補こうほ者しゃがいなければ今月こんげつ24日にちに決選けっせん投票とうひょうが行おこなわれます。

投票とうひょう率りつは25.48％前回ぜんかいを3ポイント余よ下回したまわる（現地げんち正午しょうご現在げんざい）

フランス内務省ないむしょうによりますと、正午しょうご現在げんざい、日本にっぽん時間じかんの午後ごご7時じ現在げんざいの投票とうひょう率りつは、25.48％となっていて、5年ねん前まえの前回ぜんかいの選挙せんきょを3ポイント余あまり下回したまわっています。

※2017年ねんのフランス大統領だいとうりょう選挙せんきょの正午しょうご現在げんざいの投票とうひょう率りつ（28.54％）

有力ゆうりょく候補こうほが次々つぎつぎに投票とうひょう

フランス大統領だいとうりょう選挙せんきょは日本にっぽん時間じかんの10日にち午後ごごから投票とうひょうが始はじまり、有力ゆうりょく視しされている候補こうほたちが次々つぎつぎに一いち票ひょうを投とうじています。

このうち現職げんしょくのマクロン大統領だいとうりょうはブリジット夫人ふじんと自宅じたくのある北部ほくぶのルトゥケの投票とうひょう所しょを訪おとずれ、集あつまった支持しじ者しゃたちとあいさつを交かわしたあと投票とうひょうしました。

選挙せんきょ戦せん終盤しゅうばんにマクロン大統領だいとうりょうを激はげしく追い上おいあげた極右きょくう政党せいとうのルペン前ぜん党首とうしゅも党とうの地盤じばんの一ひとつの北部ほくぶのエナン・ボーモンの投票とうひょう所しょを訪おとずれ、有権者ゆうけんしゃとの写真しゃしん撮影さつえいに応おうじたあと投票とうひょうしました。

また、急進きゅうしん左派さはのメランション下院かいん議員ぎいんもみずからの選挙せんきょ区くである南部なんぶマルセイユの投票とうひょう所しょを訪おとずれ、多おおくの報道陣ほうどうじんのカメラの前まえで投票とうひょうを済すませました。

有権者ゆうけんしゃは

パリ16区くにある投票とうひょう所しょでは、午前ごぜん8時じの投票とうひょう開始かいし時刻じこくになると、多おおくの有権者ゆうけんしゃが訪おとずれ、次々つぎつぎに票ひょうを投とうじていました。

61歳さいの医師いしの男性だんせいは「世界せかいにおけるフランスの立場たちばが大事だいじです。いまは戦争せんそうが起おきていて、私わたしたちは単独たんどくでいるよりも多おおくの国くにとともに行動こうどうする方ほうが国くにを守まもることになると思おもう」と述のべ、国際こくさい社会しゃかいとともにウクライナ情勢じょうせいに対応たいおうするマクロン大統領だいとうりょうに投票とうひょうしたと話はなしていました。

一方いっぽう、83歳さいの女性じょせいは「貧まずしい人ひとを助たすけるべきです。ウクライナの戦争せんそうでどの国くにも同おなじだと思おもいますが、物価ぶっかがあまりにも高たかすぎて買かいたいものも買かえず、誰だれもが豊ゆたかとはいえません」と話はなし、マクロン大統領だいとうりょうではなく経済けいざい対策たいさくを重視じゅうしするほかの候補こうほに投票とうひょうしたことを示唆しさしていました。

また、20歳さいの大学生だいがくせいは外交がいこうの在り方ありかたについて「候補こうほ者しゃの中なかにはフランスを内うち向むきにしようとしている人ひともいます。完全かんぜんに孤立こりつすることは決けっして望のぞましくありません。孤立こりつするのでもなく、ほかの国くにと完全かんぜんに同調どうちょうするのでもなく、バランスを取とるべきです」と話はなし、NATOからの離脱りだつなどを訴うったえる候補こうほの主張しゅちょうに懸念けねんを示しめしていました。