アメリカの
トランプ大統領が
CIA=
中央情報局の
元長官の
機密情報に
触れる権限を
剥奪すると
発表したこと
に対して、
CIAの
歴代長官ら12
人が
共同声明を
発表し、「
権限を
認めるか
どうかを
政治の
道具に
使うなど
前代未聞だ」として
強く
抗議しました。
トランプ大統領は15
日、みずからに
批判的な
発言を
繰り返すブレナン
元CIA長官について、
退職後に
与えられている
機密情報に
触れる権限を
剥奪すると
発表しました。
これに対して、ペトレアス氏やパネッタ氏ら歴代の6人のCIA元長官と5人の副長官、それにクラッパー前国家情報長官の合わせて12人は、16日付けで共同声明を発表しました。
声明は、今回の決定について「思慮に欠け、前例のない発言と行動だ」と指摘するとともに、トランプ政権がFBI=連邦捜査局のコミー前長官らほかの9人の元高官などについても権限の剥奪を進めていることについて「言論の自由を抑え込もうという試みだ」と批判しています。
そのうえで、「権限を認めるかどうかは政治的な視点ではなく、国家の安全保障の観点から判断されるべきで、政治の道具に使うなど前代未聞だ」として、強く抗議しています。
一方、トランプ大統領は17日、記者団から「権限剥奪はみずからへの批判を沈黙させるためか」と問われると、「沈黙などない。より大きな声を与えている」と反論しました。